HOME > 患者様の声

患者様の声

30年悩まされた腰痛が楽になった

今年一杯で還暦を迎える、典型的なサラリーマンのオヤジです。アジアの某国に海外駐在している身ですが、新型コロナウィルスの世界的な蔓延で、5月から日本(東京)に退避帰国しておりました。退避帰国中で現地にいないわけですから、当たり前ですが現地ならではの仕事は一切できません。日中はテレワークで情報のやり取りをするくらいで、それもすぐに終わってしまいますから、時間はふんだんにあります。余った時間を利用して、妻と近所を散歩するうちに見つけたのが佐野先生の博美堂鍼灸院です。自宅から歩いて5分ほどでした。「へええー、こんな近くにあるんだね」と言うのが第一印象でした。中学校が隣接しており子供達の声が聞こえて来たりします。

私は腰痛持ちで30年に及びます。最近はそれも年々悪化し、就寝しても痛みで2時間ほどで目が覚めます。浅い眠りを何度か繰り返しながら朝を迎えるのが常でした。
辛いのは、起床してシャワーを浴びた後、下着(パンツ)が履けないのです。ゆっくり、ゆっくり痛みを誤魔化しながらパンツ、ズボン、靴下を履いていきます。
最近は、右脚の太ももから膝にかけての内側の筋が硬くなってきており、いわゆるヤンキー座り(あるいはウンコ座り)もできなくなっていました。股関節が痛くて痛くてたまらないのです。また、椅子に腰掛けるのは問題ないのですが、気を許すとお尻がどんどんずれて浅く座る形となり上半身が伸びきったようになります。長く歩く事も困難になってきました。腰がパンパンに張ってしまい休み休みでしか歩き続けられません。

「ゴルフだってしたいのに、釣りにだって行きたいのに、自転車だって乗りたいのに、もう治らないのだろうなあ」と諦めておりました。それに加え、「俺の老後は大丈夫か?」と言う不安もありました。

そんな時に、散歩がてら偶然見つけたこの博美堂でした。
妻からは「どうせ暇してるんだし、行ってみたら?」と促され、「まあ、そうだよな。行ってみるか」という事で妻と二人で予約の上、出かけました。正直に申せば、あまり期待していませんでした。

博美堂は白の壁で囲まれ、ガラガラと扉をスライドするとお灸の香りがしてきます。堂内はとても清潔で明るく、トイレが綺麗!(腰痛と関係あるのかトイレが近い私にとっては有難い)
佐野先生は、とても優しそうな方で声も大きく胆力のある感じ。
最初は問診から始まります。カルテに症状や日常の事を記入していくのですが、字の下手な私は妻に代筆をお願いしようとしましたが、自分で記入しないとダメなようです。多分、多分、筆圧や文字の勢いなんかも観察診断しているのでしょうね。そして色々な事を聞かれました。食欲はあるか、夜は寝られるか、夜間トイレの頻度、酒・タバコ、いつから痛むのか、どこがどう痛むのか、夜足がつったりするか、ウンチの形は、心配事はあるか、ケガ病気の履歴などなど。随分と時間を割かれたと思います。東洋医学は問診に重きを置くことは知っておりましたが、こんなに丁寧にされるとは思いませんでした。現代は、何事も効率重視ですし、身体を機械のように捉える発想の西洋医学ではあり得ないでしょうね。

いよいよ、鍼治療が始まります。

私、舐めていました。
これまでも鍼を受けたことはありますが、あんなの鍼じゃありませんでした。あれは観光客用のお遊びみたいなものでした。「なんか気持ちいいなあ」というレベルに比べ、ズキーンとする痛みであったり、ドスーンとする痛みであったり、ビリビリとする痛みであったり、かと思えば妙に表面的な痛みであったり、なんとも形容し難い痛みというか刺激が身体中を走り回るのです。しかも、身体の表裏、てっぺんからつま先まで。

そうそう、この鍼治療を始める前に、「気」の治療があります。それを説明しないといけません。まず、横たわる私の身体に手をかざし身体から出ている気の力を感じていらっしゃるのでしょうか、その後、目蓋や舌の裏を観察します。本当に色んなことが分かるようです。私が胃潰瘍をやったこと、それも胃の上側であったことなども看破されました。舌の裏にぶつぶつが痕跡として残るようです。すげえな、ほんと。最後に両手首で脈を取ります。ほんと、様々なことが分かるみたいですよ。私は腰痛もさることながら、東洋医学で言うところの「腎虚」だそうです。ま、一言で言えば老化なんでしょうが、要は生きる力が弱いのでしょうね、極端に言えば。
次に、なんだろうあれは?、木槌みたいなものでカンカンお腹周りを叩いて行きます。「随分と、鷹揚な人柄なんですね」と性格診断までされてしまいました。なんでそんなことまで、わかるのだろうか? 不思議です。
私のお腹は本来、もっと「ふっくら」あるいは「のっぺり」としているべきところ凹んでいるのだそうです。それがこの木槌みたいなものでカンカンやっていくうちに、なんと腹回りがのっぺりしてくるではありませんか!? 室町時代の医者をルーツに持つ療法だそうです。最後にヘソの下に指をかざし、気を入れてくれます。通院するうちに、段々と気が入ってくると同時に下半身が温かくなるのがわかるようになります。最初は、わかりませんでした。

先生は、「定年前の皆さんはほんとストレスやら疲労やらで身体が悲鳴を上げていることが多い」とおっしゃっていましたが、私、心当たりがあります。ほんと、自分の身体に申し訳ない気持ちでいっぱいです。60年もの長きにわたり文句も言わず黙って私に付き合ってきてくれたこの身体にただの一度も「有り難う」と言った事がない私には感謝の気持ちがこれっぽっちもありませんでした。すいません。

実は私は、長年の飲酒がたたってアルコール依存症になってしまいました。当時の私の写真を見ると、顔は浮腫み、体臭はキツく、デブで、血圧は非常に高く、アルコール血中濃度が下がると離脱症状が出ていました。寝汗凄かったです。
自分でも「やばいなあ」と感じてはいたのですが、仕事上のストレスを言い訳に飲み続けていました。そんな時、信じてもらえないかも知れませんが、なぜか「酒をやめろ」のサインがやたら日常で出るのです。私の守護霊様が必死に訴えていたと思います。たとえば、偶然に開いた雑誌のページに断酒特集が載っていたり、あるいは私の好きなロックグループのギタリストが「酒を辞めた」インタビュー記事があったり、極め付けは酔っ払いに絡まれてすごく不愉快な思いをしたことです。「この醜悪なオヤジが飲んでいるものを俺は有り難がって飲んでいたのか!?」と思った瞬間、「やーめた」と一気に覚めました。それ以来、一滴も飲んでいません。約500日になります。一年に一回の健康診断は、一気に改善し血圧も正常に戻りましたが、痛めつけた身体はやっぱり後遺症があるみたいで、佐野先生の手は見事にそれを見抜いたようです。手をかざし「気」を当てながら、肝臓のあたりを指し「弱っている」とおっしゃっいました。固いそうです。

私は「腎虚」で「瘀血」。

足首は瘀血で黒ずんでしまっています。それと背中には大きな脂肪瘤。シャツを着ていても分かるくらいの大きさになってしまってました。体中のバランスが崩れていたのでしょうね。

火曜日と金曜日、週に2回の通院が始まりました。
月曜の夜、木曜の夜は気が重い。だって、痛いもん、すごく。先生からは「腎虚は改善に時間がかかる」と言われました。通い続けるしかありません。
どうも先生は「まず私の身体のバランスを正常に戻す」ことを念頭に置かれながら、腰痛治療をされているようです。脈をとりながら「右が弱いね」とか木槌でカンカンやりながら「週に2回ペースだとお腹が固く元に戻っちゃうね」とかおっしゃいながら、手は患部を探し当てて行きます。聞けば勝手に手がそこに行くそうです。先生の手のひら、すごく分厚く温かいですよ。

ぎゃーとかうーとか喚きながら週に2回耐え続けたおかげで、どうだろう、2ヶ月くらいしてから身体が楽になってきました。深い腹式呼吸ができるようになりましたし、腰痛で寝られないと言うことが無くなってきました。これは嬉しい! 30年悩まされた腰痛が楽になってきていると実感できた時でした。もう治らないと思っていたのが、、、と思うと涙が出そうでした。
なお、「痛み」についてこれまで散々書かせて頂きました。もうこれだけで恐怖に怯える方がいらっしゃるかも知れません。この痛みですが、治癒するに従い軽減し最終的には気持ち良いものに変わりますので安心してください。
ベッドで横たわりながら治療を受けていると、色々な患者さんが隣の部屋にやってきます。聞こえてくるのは、結構、皆さん深刻な容体のようです。藁にもすがる思いなのでしょうね、私にはよーくその気持ちがわかります。西洋医学では治療が難しいだろうなあ。
こうして私の帰国が近づき8月末でもって治療は一旦終了しました。先生によれば、「私の身体は「改善する」方向に変わったので今後はどんどん良くなっていくとのこと。なので通院しなくても大丈夫だけど、またご縁があれば定期的に通院されるに越したことはない」そうです。定年後、更に暇になったら必ずまた通院すると心に決め、サヨナラのご挨拶をしました。本当に有り難うございました。
おかげさまで、快調な日々を送っております。またよろしくお願いします。

私同様に、腰痛に悩んでいる方
諦める必要はありません。必ず良くなると信じて治療を受けてみてください。

長々と失礼しました。
定年間際のオヤジ、アジアの某国より

 

その後
9月3日に現地に戻りました。
今も、身体はとても軽く、腹式呼吸も深く長くする事ができ、腰痛も劇的に改善し、顔色も良くなりました。佐野先生のおかげです。先生は「鍼は○○さんの身体が良くなろうとするのをお手伝いしただけ」とおっしゃるのですが、いえいえ先生のおかげです。今後は自分の身体に有り難うと感謝しながら、通院しメンテして行きたいと思います、もう歳ですから。私と同時期に通院されていた方々もきっと良くなっている事と思います。

瘀血の私の左足首にできた黒紫色は綺麗な肌色に戻り、背中にできた脂肪の塊のサイズは小さく縮小しました。外科医に吸引してもらう必要はもうありません。多分、今の私が血液検査したらコレステロール値あるいは血中脂肪は適正に戻っていると推測します。身体のバランスが整ったのでしょうね。こういうのを自然治癒というのでしょうね。

 

治療内容・料金

・初診料(50分)¥1,000

 ・基本治療(60分)¥5,000
  腰痛 頸・肩こり 膝痛
  頭痛 胃腸病 など

 ・美容鍼(60分)¥6,000

 ・不妊治療 ¥10,000

 ・男性機能障害 ¥10,000

 


営業時間・ご予約

営業時間 午前9時半〜午後8時

木曜、日祝日は休日です。

当院は完全予約制です。

 ・お電話
 ・お問い合わせフォーム
 ・メール
 
 にてご予約を承ります。

 


佐野院長のブログ(外部ブログ)